フューチャープロジェクト.東邦ビオガーデン

東邦ビオガーデンってどんな団体?

こんにちは。閲覧ありがとうございます。

突然ですが、私たちの身の周りにはどんな生き物がいるでしょうか?カラスやスズメ、チョウやトンボ、トカゲやヤモリ自然豊かな森や山でなくとも、街の中には様々な生き物がいます。しかしその中には環境の変化によって数を減らしているものも少なくありません。私たち東邦ビオガーデンでは、その中でも昆虫を始めとした小動物、特にチョウ類に焦点をあて、「ビオガーデン」という形で人間とその他の生き物が共生できる街づくりを考えています。

このブログでは街中で見られる生き物(主に昆虫類に焦点を当てています)と、ビオガーデンについて紹介したいと思います!

このページには昆虫(チョウ、ガ、幼虫等)の写真が含まれます。苦手な方はご注意ください。

街中の生き物を観察してみよう!

実際、街の中ではどんな生き物がいるでしょうか?例えば街路樹の脇で、自宅の庭で、公園で、学校の校庭で生き物たちを見つけられるかもしれません。今回は街中で見られる生き物の中から、ほんの一部ですが紹介したいと思います。

始めに、つい探したくなるような美しい生き物を紹介します!こんなのいるの?と思うかもしれませんが、ここで紹介している生物は全て大学周辺地域(千葉県北部、東京都)の街中で見つかったものです。

 

 

しかし、なかには危険な生き物もいます。毒を持っていて、激しい痒みや痛みに襲われたり、最悪命にかかわる危険性も。そんな危険な生き物たちも紹介したいと思います。

 

どれも街中で普通にみられる生き物です。見つけても絶対に触らないで下さい!しかし、彼らも生きています。必要以上の駆除はせず、そっとその場を離れましょう。特にアシナガバチの仲間は街中でもよく巣が見られますが、おとなしい性格で、こちらから攻撃しなければ刺してくることは滅多にありません。

 最後は反対に、毒がありそうな見た目なのに実は無毒なイモムシ・ケムシを紹介したいと思います!中には綺麗なチョウになるものもいます。

 

ツマグロヒョウモンの幼虫はパンジーやビオラなどの花壇でよく見られます。いかにも毒がありそうな見た目ですが、無毒で、オレンジ色の綺麗なチョウになります。成虫の写真はpdfファイルの中で紹介しています。ツマグロヒョウモンの他にもタテハ系の幼虫はトゲトゲして怖い見た目をしていますが、刺してくることはありません。またお尻に一本のトゲを持つイモムシ(画像中のオオスカシバ、セスジスズメなど)はスズメガというガの仲間の幼虫で、これも人を刺してくることはありません。

ビオガーデンって?

私達は東邦ビオガーデンと名乗っていますが、ビオガーデンとは一体どういうものなのかこれから紹介していきます!

まず、私たちの活動は「バタフライガーデン」が元となっています。

「バタフライガーデン」とは蝶をよぶために植物などを植えている庭の事を指します。

私たちの活動もそれを軸として活動を始めたのですが、この「バタフライガーデン」と私たちの「ビオガーデン」とは違うところが大きく分けて2つあります。

1つ目は蝶を呼ぶために使用する植物はすべて在来種、つまり日本に元々いる種ということです。(ここでいう外来種は「明治以降に侵入した植物並びに人為的に構成された歴史があり、自然植生を構成していないもの」とします。)

そうした理由は従来のバタフライガーデンに起因します。バタフライガーデンでは蝶を呼ぶための植物として、園芸品種を取り上げることが多く、そのため在来ではない植物が多く含まれます。

中には環境省が発表している生態系被害防止外来種のリストに載っている種も含まれています。そういった植物を増やさないためにも在来の植物を使用します。

2つ目の違いは「観察する対象の生き物を蝶に絞らない」という事です。自然環境というのは蝶だけではありません。最初の紹介文でも書いた通り、たくさんの生き物が関わっています。バタフライガーデンから発展しているため、蝶は中心的にもなりますが、他の生き物を

見ないのではなく、生き物を含めたいわゆる「ビオトープ」のような役割を果たすものを作っていきたいとかんがえています。

こういったこともありバタフライガーデンではなく「ビオトープの役割を果たす庭」として「ビオガーデン」名付けました。

最後にビオガーデンを作ることで期待できることをお伝えします。このビオガーデンを作ることで、庭に多くの生き物を呼ぶとこはもちろんですがもっと範囲を広げてみた時、このような庭が緑の少ない住宅地にあることで、生き物たちの生息できる範囲を広げることができます。そうすると都会では生息地を奪われ数を減らしている絶滅危惧種等も数を増やせる可能性が高くなります、ビオガーデンにはそういった役割も期待できるのです!

 数を減らしている生物たち

 

ビオガーデンを作ろう!   

"ミニ"ビオガーデンを作ってみませんか?

身の回りに自然が足りないと思った時、庭の1つの鉢に花を植えてみる。それだけで、そこは生物たちの1つの拠点となります。その拠点の一つ一つが増えていくことで生物ネットワークが広がり、より生態系が豊かになっていきます。

 下記のpdfに蝶()と食草・植樹に関する情報が載っています。興味のある方は是非ご覧ください。そして気に入った蝶などが見つかれば、その蝶の食草・植樹を庭に植えてみましょう。ふらりと蝶たちがやってくるかもしれません。

ビオガーデンPDF

 

引用

・昆虫エクスプローラー

https://www.insects.jp/

・国立環境研究所  侵入生物データセーブ

https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/

・静岡県の自然と環境学習ウェブサイト

しぜん図鑑

https://www.shizutan.jp/zukan/index.html

・昆虫図鑑

https://www.konchu-zukan.info/sp/

・庭のチョウ身近なチョウを楽しもう

 発行日:2014年1月31

 著者:中村康弘、佐々木幹夫

 編集:JBCS庭のチョウ類プロジェクトーー井    

上晴子、黒沢美菜子、近藤万里、佐々木幹夫、鶴藤俊和、永井    信、永幡嘉之、中村康弘、松村行栄、溝田浩二

発行者:特定非営利活動法人 日本チョウ類保全協会(JBCS