東邦大学管弦楽団
東邦大学管弦楽団 東邦祭2020
こちらは東邦大学管弦楽団 東邦祭2020専用特設ページです。
本来であれば、毎年の東邦祭のようにオータムコンサートとして演奏会を実施する予定でした。しかしながら、新型コロナウイルスは、私たちのみならず音楽業界全体に困難をもたらしています。
今回はオンライン東邦祭ということで、期間限定のページとはなりますが、皆様に私たちの活動を広く知ってもらいたいと考え、ブログ形式の発表をさせていただきます。
初めての試みではありますが、今回は昨年度定期演奏会の映像も一部ご用意しておりますので、当ページを最後までお楽しみいただけましたら幸いです。
〈はじめに〉
私たち東邦大学管弦楽団は、東邦大学習志野キャンパスを拠点とし活動する学生オーケストラです。
1968年に創立された室内楽同好会を前身とし、毎年12月に行われる定期演奏会を目標に活動して、一時は90人を超える団員を有するまでに成長して参りました。
当団には、長年楽器を経験してきた人や、吹奏楽をやっていてオケにも興味があるという人、大学から新しい楽器を始めた人、さらには大学で初めて音楽に触れた人もいます。音楽が好きだという気持ちが一番大事。そのことを胸に日々練習を続けています。
また、年2回の合宿はもちろんのこと、日常の練習以外でも頻繁に団員と顔を合わせるので、とても仲が良く和気あいあいとした雰囲気の中で楽しく活動しています。
~楽団基本データ~
・主な練習日:水・土曜日(16:30~19:30)
・練習場所:東邦大学習志野キャンパス 理学部Ⅲ号館 501教室他 又は ラウンジ2階 他
・合宿:年2回(春、夏)
・定期演奏会:毎年12月に1回(1971年~)
・その他の演奏会:年3回(新入生歓迎会、サマーコンサート、オータムコンサート)
・部員数:約15名(2020年9月現在 理学部、薬学部)
・公式HP http://tohoorche.html.xdomain.jp
日頃の活動をより多くの方々にしっていただけるよう、
Twitter(https://twitter.com/toho_orchestra) と
Instagram(https://www.instagram.com/toho_orchestra)
を開設しております。
団員より随時更新していく予定ですので、暖かく見守って頂ければと思います。是非フォローをお願いします!
〈普段の活動〉
ここでは、普段の練習や合奏についてご紹介します。
「はじめに」の「楽団基本データ」でも述べたとおり、通常は週2日、水曜日と土曜日の夕方に、大学内の施設を利用して活動をしています。普段の活動日では、定期演奏会に向けた個人練習やパート練習、セクション練習のほか、オータムコンサートやサマーコンサートの時期にはそれらに向けた練習も行っています。
そして、おおよそ月に1回ほど、指揮者の先生をお呼びして合奏を実施しています。合奏について、トランペットパートの部員よりご紹介します。
合奏は基本的に先生がいらっしゃる土曜日に行っています。平日は中々部員が揃わず、個人練やパート練がメインなので、土曜日の合奏は「音楽って楽しいな♪」と実感できる貴重な時間です!!
また合奏がある日はOBやOGの先輩方も来てくださいます。合奏だけでなく、お話の面でもとっても盛り上がるので楽しいです。
そんな貴重な合奏なのですが、私は兼部していて参加できる日が少なくなってしまっています…。不安な気持ちもありますが、先輩方や部員の仲間がいつ顔を出しても暖かく迎えてくれるので大丈夫です!
是非一度見学に来てください♬
O.M 2年 化学科
〈年間行事〉
続いて、当楽団で毎年行っている行事について、それぞれ部員から写真と共に紹介したいと思います!
まずは、入学してすぐに行われるイベント、新入生歓迎会です!
毎年4月に新入生歓迎会があり、管弦楽団は楽器体験や演奏会を行っています。2020年はコロナウイルスの影響により、オンラインで行いましたが、例年はどのように活動しているのか、少しご説明したいと思います!
まずは、演奏会についてです。新入生歓迎会で開催する演奏会では、定期演奏会とは違い、クラシックだけでなく、アニメソング、J-POPなど、さまざまなジャンルの曲を演奏します♪ さらに! 演奏するメンバーは自由なので、他では楽しむことのできない楽器のコラボレーションもあるんです! 管弦と聞くと難しいイメージもあるかもしれませんが、そんなことありません! 是非、一緒に楽しく美しい音楽を奏でましょう~♡
つぎに、楽器体験についてです。楽器体験では、楽器に触ったことのない方、しばらく演奏していない方、大学から新しい楽器に挑戦しようという方も安心して体験できるよう、学校の楽器を使って、構え方や楽譜の読み方などを先輩方が丁寧に教えてくださります! 初めてでも音が出るので、楽しいですよ~♪ また、楽器を経験していて持ち方などわかるという方は、先輩方に演奏のコツを教わったり、その場で簡単な曲を演奏したりしてみてはいかがでしょうか? 他にも入部後について詳しく聞いてみたり、いろいろな楽器を体験してみたり、大学について詳しく聞いてみたり、先輩方とたくさんお話することで部活の雰囲気がわかります! みなさまのご参加、心からお待ちしております☆
K.M 3年 情報科学科
続いては、サマーコンサートの紹介です!
サマーコンサートは、6月の終わりに行われるイベントで、食堂の隣にある学生ラウンジで開催されます。サマーコンサートには大きく分けて2つの「初めて」があります。
1つ目は、音楽を始めたばかりの人や、1年生同士の演奏を発表する初めての機会ということです。私は、大学で新しく楽器を始めたので、これが人前で演奏する初めての機会でありとても緊張しました。しかし練習の時から、先輩方や経験者である同級生に色々なことを教わり、とても充実した演奏会になりました。
2つ目は、先輩達や同級生と力を合わせてイベントを作っていく初めての場ということです。当楽団ではたくさんのイベントを開催していますが、どれも部員全員で力を合わせることで成功をおさめてきました。特にサマーコンサートは入部して最初にある演奏会で、同級生同士や先輩と協力して作っていく初めての場であり、とても仲が深まる行事です。サマーコンサートは小規模ながらも大きな意味を持った演奏会になります。自分が演奏したい曲も、企面を立てることで演奏することができます。音楽に興味がある人は、ぜひ一緒に演奏してみませんか?
O.N 2年 化学科
次に紹介するのは、夏合宿です!
夏合宿では、現役部員のほかに、OG・OBの先輩方やコーチ・指揮者の先生方にも参加していただき、みんなで合奏をしたり、パートに分かれて練習をしたりします。また、個人レッスンや弦楽器・管楽器に分かれての合奏も行います。普段の練習とは異なり、経験豊富な先輩方やコーチの先生方の指導を朝から晩までたっぷり受けることができるので、経験者も初心者も成長できること間違いなしです!!
合奏では、音階合奏から始まり、曲を通すまでにたくさんの時間をかけることができるので、パート同士のつながりを再認識したり、パート内で演奏の仕方について話しあうことができ、演奏の完成度を高めることができます。他のパートの先生方がアドバイスをくださることもあるので、曲や練習法について新たな発見がありますよ♪
また、普段はあまり交流のない他パートの先輩方・先生方ともお話しすることができるので、好きな交響曲について語り合ったり、部活の今後について熱く語ったりすることができます。なんと、先生と一緒にお風呂に入りに行き、交流を深める部員もいます。(笑)クラシックオタクの方は、プロの先生方とクラシックについて語り合うチャンス! あまり詳しくない方も、みんなが様々な交響曲の良さ・作曲家の良さについてプレゼンしてくれる楽しい時間を過ごすことができますよ♪
他にも、参加者全員で、朝食後に富士山の見える気持ちの良い精進湖の湖畔でラジオ体操をしたり、夜には手持ち花火をしたりします! 音楽が好きな方はもちろん、大学のサークルで青春したい!! という方にとっても、絶対に楽しい思い出になると思います♪
来年の夏合宿で、私たちと一緒に楽しい夏を過ごしませんか?
S.K 2年 生物学科
大きなイベントはまだまだあります! 4つ目は、オータムコンサートの紹介です。
10月に東邦大学で2日間行われる学園祭、「東邦祭」では、管弦楽団はオータムコンサートというコンサートを開催します! 今年は東邦祭がオンラインになってしまったので、オータムコンサートを開催することはできませんでしたが、来年も楽しめるよう説明をしたいと思います! ちなみに昨年は2日間で2公演行いました♪
例年、オータムコンサートは管・弦楽器のアンサンブル団体や吹奏楽、オーケストラ団体で一般のお客様への発表を行います。サマーコンサートと同じように、それぞれ自分が一緒に演奏したい人に声をかけて好きな曲を演奏することができます! 曲もクラシック曲に限らず、ジャズやJ-POPなど様々なジャンルのものを演奏できて、昨年はアンサンブルではホールニューワールド、オーケストラ団体ではオペラ座の怪人など有名な曲も演奏しました♪ 他にも、OB・OGの先輩と一緒にアンサンブル演奏して交流を深めたり、先輩にコツを教えてもらったりすることもできます。優しい先輩ばかりなのでとても楽しめて、楽器も上達します!
そしてなんと! オータムコンサートでは、いつも部活で演奏している楽器とは違う楽器に挑戦することもできるんです!! ピアノを習っていた、昔違う管楽器を吹いていた、という方は久しぶりにその楽器で演奏できるチャンスになるかもしれません。定期演奏会などでは見れない部員の新たな一面を発見できるかも…!
このように、オータムコンサートは管弦楽団の行事の中ではかなり自由度の高い演奏会です。練習は忙しいかもしれませんが、とても良い経験になると思います☆ オータムコンサートは管弦楽団の部員となって演奏に参加するもよし、演奏会を見に行く側でもよし、どちらも楽しめますよ〜!! 来年、みなさんとオータムコンサートでお会い出来ることを楽しみにしています!
T.J 3年 生命圏環境科学科
今回ご紹介する行事は、あと3つ。続いてはお待ちかねの、定期演奏会です!
定期演奏会は、年に1度、12月に開催する最も大きな演奏会です。例年では習志野文化ホールで、一年の練習の成果を披露しています。
習志野文化ホールは客席数1475席と、千葉県内では有数の大きさを誇るホールで、毎月様々な催しが行われています。ホールには立派なパイプオルガンもあり、第45回定期演奏会ではこのパイプオルガンをお借りして、『威風堂々』や、『オペラ座の怪人』の演奏も行いました。
定期演奏会は本格的なクラシックに取り組んでいます。例えば交響曲などの大編成、長時間の曲、ワルツやバレエ組曲など、難しいながらもやりがいのある曲ばかりです。やはりオーケストラの魅力といえば、それぞれの個性を生かしつつも、みんなでひとつの音楽を作り上げていくところではないでしょうか。
大きなホールでの演奏は、私たち演奏者にとっても良い経験となります。たくさんの方に音楽を楽しんでいただくため、日頃から練習に励んでいます! 今回は最後のコーナーに、昨年度の定期演奏会の動画を掲載していますので、興味がありましたら是非ご覧ください!
そして、またいつもの日常が戻ってきたとき、皆様に素敵な音楽をお届けできるよう頑張ります!
C.S 2年 千葉工業大学(インカレ)
定期演奏会の後は、3年生は引退。次の代へと引き継がれていきますが、行事はまだまだ終わりません! 次は、春合宿の紹介です!
春合宿は、例年であれば夏合宿と同じ宿で、次の年の定期演奏会に向けた練習を始めるほか、卒業式・入学式での演奏の練習にも取り組みます。3年生が引退し、2年生が部活のトップに立って初めてのイベントになるので、なかなかの緊張感です。春合宿は夏合宿よりも期間は短いですが、練習は定期演奏会の曲だけではないので、かなり充実した練習になります。
もちろん夏合宿のようにOGOBの先輩方や、プロの先生方との交流の機会でもあります。時期的に寒いということもあって、風呂の付き合いも……? 夜には飲み会もありますが、強制的に飲ませる文化は一切無いので、自由に楽しくおしゃべりに興じたり、お菓子を食べたりしています。中にはお調子者がいるのも事実ですが、平和なものです(笑)。
濃い内容は夏合宿で持って行かれてしまっていますが、次の年への気合いを入れ直す、良い機会になっています!
R.M 2年 化学科
一年は終わり、また始まる。そんな年の巡りを感じさせるような卒業式と入学式。最後はこの卒業式と入学式の演奏について紹介して、このコーナーを締めたいと思います。
3月には卒業式、4月には入学式が幕張メッセで行われます。この式典内では東邦大学管弦楽団として記念演奏を毎年行っています。
残念ながら昨年度の卒業式と今年度の入学式は中止となり、今年度の卒業式もすでに中止が決定しておりますが、いずれ皆様にも演奏をお届けできたら良いですね。
例年『マイスタージンガー前奏曲』や『校歌』などを演奏しており、入学式では東邦大学のテーマソング『Nature・Life・Man ~自然・生命・人間~』も演奏しています。校歌の演奏時には合唱団の方にもご協力いただき、私たちは伴奏として演奏しています。
毎年卒業式の方々を送り出すため、また入学式では新入生に歓迎の気持ちを込めて演奏をしており、卒業式では管弦楽団の卒業生も袴姿で一緒に演奏をします。
卒業式・入学式で良い演奏をお届けできるよう、合宿などを通して沢山の練習を重ねており、ご父母の方や教職員の方からも高い評価をいただいております。
是非、卒業式・入学式にて東邦大学管弦楽団の演奏をお届けできればと思います。
R.N 化学科3年
いかがだったでしょうか? 各演奏会の後には打ち上げがあったり、普段の練習の後でも一緒にご飯に行ったり……。大学生らしいこともそれなりに、もちろん節度も守りながら充実した活動を行っています。大学生なら活動に参加してみるもよし、気になったら演奏会に来てみるもよし。当楽団では、他大学からも入部を受け付けております(現在はコロナ感染拡大防止の観点から、自宅での自主練とさせていただいております)。<br />
演奏会のお知らせは、当楽団HP、Twitter、Instagramでご案内しております。ぜひフォロー、お気に入り登録などしてみてくださいね!
早いものですが、最後のコーナーとなりました。こちらでは、2019年12月15日に習志野文化ホールにて開催しました、東邦大学管弦楽団第49回定期演奏会より、演奏の一部を公開しております。
春の声/ヨハン・シュトラウス2世
指揮/山﨑滋
https://drive.google.com/file/d/17HaOhQv7mMU2-ytdiQNRDIJNZL-rclbU/preview
※個人情報保護の観点から映像にぼかしを入れております。
<楽曲解説>
オーストリアの作曲家、ヨハン・シュトラウス2世は、『美しく青きドナウ』『皇帝演舞曲』など、数々のウィンナ・ワルツやポルカなどの作品を生み出し、父であるヨハン・シュトラウス1世と同様に「ワルツの王」と呼ばれています。『春の声』は彼の作曲した十大ワルツのうちの1つに数えられ、抜群の美しさと知名度を誇り、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートでも度々演奏されています。
『春の声』は、元はコロラトゥーラ・ソプラノ歌手(技巧的な速い楽句やトリルなどの多く含まれた、装飾の多い華やかな旋律を得意とする歌手)のビアンカ・ビアンキのために書かれた曲であり、オーケストラ伴奏付きの歌曲として発表されました。この曲は、ピアニストで彼の親友であった、当時71歳のフランツ・リストと即興演奏パーティで同席した際に、余興でまとめあげたと言われています。初演は1882年3月1日にアン・デア・ウィーン劇場で行なわれ、大成功を収めました。当時彼が3度目の結婚で得た幸福感を味わっていたことが、曲名や曲想に反映されたという説もあります(諸説あります)。現在では管弦楽版が広く知られており、『喜歌劇「こうもり」序曲』などとともに数多くのオーケストラで演奏されています。
曲構成としては、短い、しかし特徴的な序奏から始まり、その後に第1ワルツが続きます。その後3つのワルツとコーダが並ぶ、簡素なものとなっています。このような簡単な構成にも関わらず、美しく華やかな曲調を生み出し、今日に至るまで高い人気を保ち続けている曲です。特に繰り返し登場する旋律は、豪奢なドレスを着た美しい女性が、踊り回っている様子を想起させるようです。まさに、喜びを表していると言えるでしょう。ワルツの合間やコーダ、そして後奏と、所々にこの旋律は登場します。
西洋の華やかな舞踏会のシーンをお楽しみいただけましたら幸いです。
H.Y 3年 生物学科
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